if カカシと付き合うことにしたら……
(ってか、ありえねー!!)





「今日はこれでお終い! お疲れさま」
「疲れた〜……カカシセンセー、明日の任務は?」
「明日は第8演習場の前に10時ね」
「わかったわ! サスケくん、一緒に帰りましょv」
「あぁ」

 カカシとナルトが付き合うことになったのは、昨日のこと。三班合同任務で、草むしりをした日。お昼休みのカカシの告白にナルトがオーケーを出したのだ。


「まさか、ナルトが付き合うことにオーケーするとはおもわなかったわ」
「……確かにな。いい加減うざかったとかじゃないか?」
「そうかも」

 サクラとサスケはそんなことを話しながら帰ってしまった。付き合い始めたばかりの二人と一緒に居るのは嫌だったのだろう。



「ナルト、帰ろっか」
「うんってば! ……カカシセンセー、プレゼントがあるからオレんちに来るってばよ!」
「プレゼント? 嬉しいなv 何を?」
「まだ秘密だってば!!」

 嬉しそうに笑いながら家へと向かう道へカカシの手を引っ張る。

「ナルト? ナルトの家はこっちじゃないでしょ?」
「あっちはカモフラ……とと。もう一つ家があるってばよ!」

 もう一つの家? とカカシは不思議そうにしながらナルトについてゆく。




「着いたってば! ……ただいま〜v」

 かなり大きな門構えの立派な屋敷。

「ナ、ナルト。ホ、ホントにここが?」
「そうだってばよ!」

 ずりずりと引っ張り、中へと入ってゆく。

「お帰りなさいませv ナルトさま」

 玄関で着物を着た女性に迎えられた。

「ただいま。でも、どうして居るの?」
「皆に逢いたくて来ちゃった☆」

 嬉しそうに笑った彼女はアヤカだった。

「え? どうしてアヤさんが?」
「久し振りですね、カカシ上忍。里帰りの一環ですよ」

 木の風楼で情報収集をしているシカマルの従姉がそこに居た。

「皆さん、楽しそうに待っておられますよ?」
「わかった。あ、冷たいお茶、よろしく!」
「わかりました」

 固まったカカシを引き摺り、居間へと向かう。

「ただいま〜」

「お帰り! そして、いらっしゃいませ」×9

 楽しそうにナルトとカカシを迎えたのは下忍三班の残りの面々とネジだった。

「え? え? え……えぇえええ?」
「クスクスvv カカシセンセー、驚きすぎじゃない?」
「お、驚きすぎって……サクラ、無理言わないでよ」
「とりあえず座れば? カカシセンセー」

 いのに勧められた椅子に座り、落ち着くためにお茶を口にする。

「ここは何なの? ナルトの家だって話だったけど」
「うん。ここはナルトくんの家だよ」
「オレたち全員も住んでるけどな」
「全員? 皆には家が別にあるじゃない?」
「こっちに生活の主体を置いてからかれこれ5年くらい?」
「そうだね。それくらい経つかも」

 楽しげに全員が親戚であることを言う。

「で、現在の当主はナルトな」
「……は?」
「間違いなくナルトが風見家当主だよ」
「風見……家?」
「あぁ、とあるモノの血を継く者たちの集まりだ」
「とあるモノ?」
「そう。九重の」
「九尾の狐の血を継く者の、な」

 九尾の狐の血を継くと聞いた瞬間に、受け入れられる範囲を超えてしまったカカシは意識を失った。




「……やっぱ無理だな」
「それで、今回の茶番劇は何だったんだ?」
「受け入れられるか、試してみたかったんだ」
「……それでこんなこと…を?」
「そう。九重の血を継くってだけで落ちるとは思わなかった」
「何処で駄目になると思ってたんだ?」
「暗部やってるってとこかな?」
「受け入れられてたらそれも言うつもりだったのか?」
「うん♪」
「……楽しみすぎだ、お前」

 気を静めるために飲んだお茶に、気絶すると数日分の記憶を失うようにした薬を盛られていたため、カカシはナルトと付き合えた記憶までも失ってしまったのだった。



 後日、合同任務中にアスマはカカシに話しかけた。

「最近ナルトとはどうなんだ?」
「ナルトったら恥ずかしがっちゃって全くオレの告白を聞いてくれないんだもんなぁ……」
「付き合うことになったんじゃなかったか?」
「……だったら、どんなに幸せなことか…………」

 ハフゥとピンク色の溜息を吐くカカシが居た。

「…………」

 下忍たちは頬を引き攣らせるように馬鹿にしたように笑っていた。笑いを堪えるのに一杯一杯だったのだった。


後書き

 ifですから、ありえなさそうなことも考えてみました。
 う゛〜ん……やっぱり嫌だったみたいで、記憶消しちゃいました☆

 拍手ありがとうございました。








「カ・カ・シ・セ・ン・セ♪」
「なっ、何かな〜? サ、サクラ」

 あまりにも楽しそうなサクラの声に、冷や汗をダラダラと掻きながら答える。
 いつも浮かべている笑みもどこかビミョーに引き攣っている。

「修行に付き合ってvv」
「え゛……? ……えぇっと、ね…………」
「体術、苦手なんでー……付き合って下さいますよね?」

 カカシはてっきり術を掛けられるもんだと思っていたので、体術だと聞いて驚いた。けれど、体術なら大丈夫かなーと頷いたのだった。
 どうせ、サクラは女の子だし、術の方に力を入れていると知っていたから。



 正拳突きから蹴り、蹴り、蹴り。

「ぐわっ……!!」

 カカシは最後の蹴りで勢い良く飛ばされ、仰向けに倒れたまま動かなくなった。

「……お? サクラか……何やってんだ?」
「あ、サスケく〜ん♪ ストレス解消よvv ちょっと嫌なことがあったからね〜♪」

 ストレスを発散して、ご機嫌だ。

「あ〜……オレにもやらせてくれないか?」
「いいわよ〜v はい」

 サクラはカカシの脇辺りを蹴り上げ、サスケの方へと飛ばす。
 高い所まで飛んでいたので、サスケはそのまま技を仕掛けた。

「獅子連弾!」

 バキバキバキバキッ!!
 サスケの拳や脚がカカシに的確に入っていく。

「とどめだ!」

 地面に叩きつけられる時に、カカシの鳩尾の部分に膝をしっかりと埋め、カカシは気絶したのだった。


「あ〜、スッキリした〜v」
「だよね〜♪ たまにはこういうのもいいわねv」

 サクラはいつも、術や毒薬の方に行っていたが、ストレス発散には身体を動かすのが一番ねv と笑っていた。

「やっぱり、八つ当たりの道具があると便利だよな」

 うんうん。と頷いて二人はカカシを放置したのだった。




 その後、カカシが目覚めたのは、口の中一杯に何かを流し込まれ、咽てしまったからだ。
 起きたカカシの周りには、三角フラスコを構えていたいのや、ちょうどいい所に居るな、とばかりに武器を構えている風見家の面々が居たのだった。

 ……あ、いのの三角フラスコ、中身もう使ったみたいだねv(←カカシの口の中に流し込まれたもの)


後書き

私のいいサンドバックになってv
カカシセンセー?
・・・拍手ありがとうございました。



web拍手お礼小説でした〜v
無事、再録できました。

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